どこにでもいる普通の青年バクシィには目立った特徴やこれといった欠点はなかったが、なぜか恋愛で失敗することが多かった。仲良くなった娘には壺を売られ、家まで行った娘には宗教を勧められ、一緒に出掛けた娘は美人局だった。
不運な恋愛を繰り返していた彼はやがて
「もう自分の意思で恋愛しない方が良いのではないか?」
と思うようになり、完全に自信をなくしていた。
ある日、バクシィは偶然知り合った女性とデートに行くことになった。今度こそ大丈夫だという期待と、経験からくる不安に挟まれ悩んでいた彼は、思い切ってデートの全てを友達3人に任せることにした。
快諾した友達3人は、服装や持ち物から会話パターンまで全て考えてくれた。デートコースには定番のスポットを揃え、最後には超人気フランス料理店「リア・ジュ」でのディナーという完璧なプランを組み上げた。さらにデートの前日には4人で予めデートコースの下見にも行き、当日は遠隔から指示を出してサポートする体制も整えた。
万全の準備のもと、誰もがデートの成功を確信していたとき、彼等のもとに1通の予告状が届いた。
「デートを中止しろ。さもなくばリア・ジュを爆破する。」
爆破予告されたのは奇しくもデートコースのゴールだった。
一体誰が? なぜ爆破予告を?
そしてバクシィのデートは成功するのか!?
PLの内1人「バクシィ」は他の3人とゲーム内での役割が違います。そのため、物語の真相を知っていてもバクシィとしてなら別の卓でもう一度遊ぶことが可能です。